A Choral Suite "Toki-wo Koeru Omoi-ni (To Our Timeless Feelings)"

 for Children's Chorus and Piano

合唱組曲「時をこえる想いに」

 同・女声合唱版(ピアノ伴奏)

Text and Music by Kentaro Sato (Ken-P)

作詞・作曲 佐藤賢太郎(Ken-P)

 Please contact the composer for international version digital score with phonetic translations.

 本楽曲は全日本合唱普及会より製本版が販売されております。日本国内の楽譜に関してのお問い合わせは全日本合唱普及会(電話03-3295-0919)まで御連絡ください。

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 1. 流れ星のメッセージ [Na'ngarebo'shi-no Me'ssēji (Messages from Shooting Stars)]

 2. 心のタイムマシーン [Kokoro-no Taimu-ma'shīn (A Time Machine of Our Hearts)]

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 All Movements(全楽章)

Text/歌詞

日本語詩 / Japanese Lyrics

1. 流れ星のメッセージ

流れ星 満天の星空にキラリ
僕らに向けたメッセージ 夜に光る
それは宇宙の始まりから続く
物語の記憶
まだ誰も読み終わらない
遥かな物語の記憶

百三十八億年も前には
赤ん坊だった宇宙もやがて大きくなって
そこに星たちが生まれ
ぶつかり ケンカしながら大きくなって
年をとって消えるまでに
新しい多くのものを生み出した
そこから やがて命も生まれた


流れ星 また僕らの上でキラリ
遥か彼方で生まれたメッセージ 地球に届けた
そして 宇宙と僕らをつなぐ
光となり消えた
柔らかく満天の星空に

忘れないで
僕らは宇宙と星たちが生んだ未来の一つ
流れ星も 月も 太陽も
この海も 大地も 空気も
未来を夢見るものは全て

そう! 僕らは宇宙の始まりから続く
物語の主人公
今 地球の上で明日に向かう流れ星
そして 宇宙の始まりから続く
物語をつなぐために
流れ星のメッセージ
胸にこめて歌う!

流れ星が ほら!

 

2. 心のタイムマシーン

スイッチオン!

僕らの心の秘密基地には 
時間も場所も自由に飛びこえる
不思議なタイムマシーンが
新たな冒険を
「ジュンビ バンタン!」
「エネルギー マンタン!」
待っているのさ!

世界がアッとおどろく大発明
誰にもこせない新記録
憧れへの挑戦に
未来の僕らは大忙しさ

心のタイムマシーンにのりこんだら
広がる明日にジャンプ!
夢に行き先をあわせたら
スイッチオンで発進だ!

 

誰でも時には
勇気や元気なくして
時間を巻き戻したいときもあるよね
そんなときは僕らとタイムマシーンで
あの日をもう一度
胸がワクワク
大人もみんなウキウキ
たまには仕事なんか忘れてさ

スイカにガブリ とびついたり
カブトムシ つかまえたり
気になるあの子の笑顔にドキドキ
そして大切な写真には
いつも元気にピース!  

僕らとタイムマシーンにのりこんだら
思い出 心に あの日にジャンプ!
笑顔輝いたあの日々を
エネルギーにして発進だ!


 

さあ! 行き先きめよう!
そして カウントダウンだ!
さん に いち ぜろ!

心のタイムマシーンにのりこんだら
素敵な自分にジャンプ!
夢に行き先をあわせたら
スイッチオンで発進だ!


English Translation / 英語訳

Coming Soon!

Program Note (JPN Only) / プログラムノート

この曲を歌うみなさんへのメッセージ  (New Chorus Selectionより、抜粋)

 みんなは「時間」とか「時間の中にいる自分」というものを不思議に思ったことはありませんか?「どうして時間は未来にしか進まないんだろう?」とか「自分はどうやって今の自分になったんだろう?」とかボクは不思議に思っていました。ほかにも「時間を自由にあやつってみたいな」なんて思ったり、「将来はこういうことをやっていたいな!」と未来の自分を想像して楽しんでいました。

 もちろんボクたちは「今」の中で生活をしていて、友達の家に遊びに行くように簡単には、過去や未来に遊びに行くことができません。「時間」をこえるのはとても難しいのです。ですが体さえ忘れれば、心の中・思い出の中で自由に時間や場所を旅することはできますし、それがとても楽しいことはみんなもよく分かっているでしょう。この合唱組曲「時をこえる想いに」の2曲は、過去と未来のつながりの中にいるみんなを想像して作りました。みんなにとって「時間」「過去」「未来」はどういうものでしょう? どういうイメージや感覚をもっていますか?「今」をちょっとだけ離れて、ボクと一緒に時間旅行や冒険に出かけましょう!

 

『組曲の全体のアドバイス』 (New Chorus Selectionより、抜粋)

 作詞家や作曲家が自分の作品に持つ考え、というものは、本当に千差万別なのですが、私が歌を作詞作曲をするときに大切にしていることは、以下の4点です。
 1.歌詞は、話し言葉で書きたい。
 2.色や動き、情景など、より立体的なイメージをもつ言葉を選びたい。
 3.言葉がもつ自然なイントネーションやアクセントが生きる曲にしたい。
 4.音だけ独立させても覚えやすく素敵だなと思える曲にしたい。
 以上のような考えを持つに至ったのは、私が、舞台や映画、ナレーションや朗読、脚本制作といった分野でも活動していること、音楽を本格的に始めたのが米国留学時で、言葉と音楽それぞれの可能性と限界を肌で感じたことが大きく影響しています。

 さて、本作品を作るにあたり、柱としたのは組曲のタイトルでもある「時をこえる想いに」です。私たちは「時間」という実はよく分かっていない何かの「現在」という「過去と未来の境目」で人生の長さだけ生きています。ある意味、「時間」は私たちを「現在」に縛りつけているものですが、もちろん想像力を働かせれば私たちは「現在」を簡単に抜け出すことができます。この合唱組曲は、そんな「時間を抜け出す想像力やイメージ」を、歌い手である子供たちの話し言葉、または物語の語り部の言葉とともに、親しみやすいメロディー、そして時には手拍子や振り付けなどの舞台効果の中で展開していく構成をとっています。

 以上の点を踏まえ、私としては、皆さんがこの楽曲の練習や演奏を通して、以下の点を達成できると嬉しく思います。
1.その歌詞(セリフ)が自然にでてきて歌になるような気持ちの盛り上がりを持てた。
2.言葉がもっているイメージや動きを、声だけでなく体全体をつかって表現できた。
3.より自然に、より生き生きと分かりやすく伝わる言葉の発音や体の表現を工夫した。
4.日本語を分からない人にも、素敵だ、と思ってもらえる演奏ができた。
そして、テンポやダイナミクス、アーティキュレーションなど、譜面で指定されたものをスタートポイントにして、もっと素敵な演奏にするための表現の工夫や、自分たちなりの表現を作る過程を楽しんで下さい。
音楽は、大部分の人にとっては再現芸術、つまり、他の誰かが作った道筋を自分なりにたどりながら音で芸術表現を行う行為です。この合唱組曲が、音楽、その中でも自分に最も近い楽器、ある意味自分そのものである「声」をつかう合唱活動を楽しく行うきっかけとなり、子供たちが自分の気持ちや考えを、より自然に、豊かに、自信をもって表現できるようになる手助けをすることができれば、こんなに幸せなことはありません。

about the Commission and the Premiere

 This work was commissioned by the Zennihon Gassyo Fukyukai, and the premiere was done by Kimitsu Chidren's Chorus (Tokyo, Japan) on 5/5, 2015.

委嘱・初演に関して

 この作品は全日本合唱普及会の委嘱作品です。初演はきみつ少年少女合唱団により2015年5月5日に行なわれました。

訂正 (Errata)

 1楽章67小節目、ソプラノの「ー」と「も」の位置が逆。